蝋抜き(ろうぬき)
ろう抜きとはマスキングをして釉薬が掛からない部分を作る事で、
釉薬が掛かっている部分とそうでない部分の違いで表現する技法の事です。
真偽の程は定かではありませんが、以前はマスキングに蝋を使用していた為、
この技法名がついた様です。
技法からみていく事にします。こんな感じで成形してみました。
これから完全に乾燥させて素焼きをします。
素焼きの窯から出てきました。
まずは撥水剤を塗って、底に釉薬がかからない様にします。
釉薬がかかってしまうと焼成時に溶けて固まるので、
作品を乗せた板とひっついて取れなくなってしまいます。
このくらいしっかりと塗ります。
ろう抜きの技法はここから
今回はマスキングテープでマスキングをしていきます。
大胆なモザイク模様で行ってみたいと思います。
御覧頂いたらわかる様に曲面に直線のテープを貼るのでテープのよれが出来ています。
このままでは隙間から釉薬が入ってしまう為、綺麗な模様にはなりません。
上から何回も細いテープを重ね貼りしてテープの寄れを無くし綺麗な直線にしていきます。
色々な箇所に無造作に貼りつつ模様のバランスを取ります。
内側にも少し貼って完成。所要時間は大体1時間くらい。
ここから釉薬をかけていきます。
今回は鉄赤にします。
3秒つけたらひきあげます。
釉薬が乾いたらテープを剥がしていきます。
完成。そして焼成。
焼いているところ。そして。
完成
格好良すぎる。頑張って写真撮ってろう抜きしたかいがありました。