練り込み(ねりこみ)
練込みとは違う色の粘土と粘土を挟みこむ事でその色の違いによって表現する技法の事です。
手練り(てびねり)でパズルの様に組む事が多いですが、今回はろくろ引きをしてみましょう。
粘土を捏ねた後、凹みを作って別の色の土をそこに埋め込みます。
ここだけみると象嵌ですね。
遡るとこんな感じにしています。
土の硬さが違うので極力硬さを合わせる事が大事です。
今回は飯碗にしました。
乾かして削ります。
黒い土が表面が覆われているので、削ったり鎬(しのぎ)を入れたりして
練り込んだ土を顕在化させます。
でけたー。
素焼き中
素焼き後の感じ
撥水剤塗って
施釉します
釉薬掛け終わり
本焼き
本焼き中
完成!はい、また格好いい。
練り込みと象嵌は技法として近しいのですが、練り込みは土を挟み込むので内側と外側の模様が同じ様に出るのに対し、象嵌は埋め込みなので埋め込んだ面だけ模様が発現します。
この器はもっと内側を削れば内と外の模様が繋がり完全に練り込みの様相になるのですが、
内側を削ると使い難いので敢えて削っていません。
という事で厳密区分けされればこの器は象嵌という事になりそうなのですが、
その気になれば練り込みに出来たという事でこれは練り込みという事でお願い致します。
こんなんばっかり笑