櫛目(くしめ)
櫛目(くしめ)とは文字通り櫛で模様をつける技法の事です。色々な形や凹凸を細かく表現できる土の特質を活かして過去の作陶家は
様々なものを使って模様をつけています。櫛もその1つと言えます。
ロクロ成型し削った後の状態です。
化粧(泥状の白い土の事)を塗って行きます。
この櫛を使ってみましょう。
ロクロを回しながら櫛の模様を入れてみました。
外側を先に仕上げたら次は内側。この順番でないと外側を塗る際に内側の模様が
消えてしまいます。
ちょっとだけ刷毛のニュアンスを残してみました。
こんな感じに
素焼き後
化粧も綺麗に乗っていて良い感じです。
撥水剤を塗ります。
翌日以降釉掛けしていきます。今回は鉄赤という釉薬を施釉してみます。
釉掛け後の写真撮ってませんでした。すいません。後は本焼きを待ちます。
本焼き後
完成!櫛目と鉄赤の枯れた感じが上手く調和してくれました。
これぞやきものといった風合いで良い感じです。
あとがき
今回は技法の紹介という事もあって、王道的な目にしてみました。ただその中にもひっかき残しをつける事によって目に動きが出た様に思います。
反省点としては化粧を使ったのに化粧のニュアンスがまるで出ていないところ笑 焼きあがり加減によって出たり出なかったりするのでコントロールが難しいです。やっぱりおみくじで大吉を当てるしか無い様です。