スリップウェア
スリップウェアは色の異なる化粧を二つ以上用意し、その化粧の違いを対比させたり混ぜたりすることで表現する技法の事です。
今回用意したのはこれ。もう底は削ってあります。
早速化粧掛けて行きます。
掛ける瞬間は撮れないので掛けた後の感じをば。
内側を掛けてから外側。結構濃く掛かってます(*緊張)。
*化粧が濃いと重量が増えまた乾きも悪くなる為、乾く前に割れやすくなります。
その為緊張しております。
このスポイトに赤化粧を充填させています。今回は少し化粧同士を混ぜたいので
白化粧がまだ乾いていない内に赤化粧を乗せていきます。
こんな感じに乗せてみました。これを御覧になってイッチンの事を思い出された方が
いれば正解です。これもイッチンしていると言えます。
こういう時表側だけ装飾を入れるのは好きじゃないので、裏側にもちょっと
入れています。これから乾かして素焼きします。
素焼き中
イメージ画像
いつものごとく撥水剤を塗って(これは塗る前)。そして塗った後の画像は無し。
化粧を見せる為に透明系の釉薬を施釉します。今回は透明釉で行きます。
掛けました。そして本焼きへ。
本焼き中
イメージ図
また美しいものを作り出してしまった。
あとがき
描いた模様の色が変わっているのは窯変(ようへん。窯内部で強制的に化学変化を起こして通常では出ない色や質感、風合いが出る事)によるものです。
背景の白が斑なのも然り。この背景の白がこの皿の豊かな表情を作る根幹を成しています。
こういう一言で色を言い合わせない景色ともいえる風合いが焼き物特有の美しさと言えます。