底を削る(準備)
底を削る為には、削る為に置く土台が必要となります。
その土台をまずは作ります。
これはカップを削る為の土台で「しった」と言います。
これにカップを逆さにして削るのですが、このままではカップが半乾きの為、「しった」と内の土が擦れて
内側に大きな傷が出来てしまう事と、こちらの理由のが重要なんですが素の「しった」だとカップが
滑ってしっかり削れなくなる事、二つの理由から「しった」に土を巻きます。
「しった」は当然ロクロの真ん中に置きます。「しった」自体の中心がずれていて
綺麗に回らない場合は、上部の削るところで中心を取ります(上部が独楽の様に綺麗に
回る様に調節するという事)。この図は綺麗の上部の中心を出してしったと固定させて、
土を巻いたところです。
巻き付けた土も綺麗に回っていないと意味がありません。
カンナや弓を使いしったが綺麗に回る様に調整します。真ん中はくり抜いてカップが当たる面積を
少なくします。
これで準備完了。次から削っていきます。