(ドレン機(土を混ぜる器械)から出てきた土の山)
作品は土によって異なります。当然そうなのですが、ではどのくらい異なるのか。
人間に例えるならば別の人です。雰囲気や質感、削り味や釉調まで全てが異なってきます。
故にどういった作品に仕上げるのか、全ては土選びから始まります。
有名な窯元では固有の土が採れる為、それをその地域の個性として、
例外はあれど基本その土のみ使用しているのが一般的です。
残念ながら私の窯ではそういった固有の土は無いので、
寧ろその短所を長所として日本全国から土を取り寄せ、
様々に配合して自分達の表現したいものに仕上がる様、
土を独自に創り出しているのです。
(陶磁器専門店より取り寄せた土の数々)
土の他にも砂や石を混ぜる事も多いです。
これは窯の近くのところから採掘して来たものも含め9種類程あり、
その土その土によって混ぜるか混ぜないか、もし混ぜるなら何をどのくらい混ぜるのかを
表現したいもののコンセプトにあわせて土を創り出していきます。
さて、今回選択した土はこれです。