ろくろ引きをする
まずは土取り。土の塊の上部少しに圧をかけて、どのくらいの土の塊で作品を作るのかの宣言します。
この時に微妙なブレがある(綺麗に土が回転していない)場合はブレを止めます。
駒のように綺麗に回っていなければ大きくすることは出来ません。
尚、土の圧力をかけて土の密度を高めて割れにくくする土殺しは、先の上げ伸ばしで十分に
土が締まっているのでやりません。
次に絞り。下部を絞って底を決めます。
この時点で高台作りを見据えた底の深さと底の直系が決まります。
上部を指で抑えて平らにします。
穴を開けます。この時に内側の底の深さを決めます。
特別な狙いが無ければ、実は絞りの時点で底の深さは大体決まっています。
絞りとこの穴の深さは連動しています。
穴を開けた後は、両指で筒自体の厚みを均一にしていきます。
この時に穴を開けた際に生じる微妙なブレなども修正します。
今回はカップを作るので、手もしくは牛ベラで土を上へ伸ばしていきます。
牛ベラとはこんな奴です。地方によっては牛ベロとも言うらしいです。このヘラを使うのは
大体山口から西の地方らしいですね。これは伝聞なので間違っていたらごめんなさい。
2、3回伸ばすと厚みも形も作りたい形になってきました。
形が決まったら、鹿皮で口を作っていきます。鹿皮(本当に鹿の腹の皮です)は、
口を滑らかにするのと同時に、口の部分だけニュアンスを変えて格好良くする事も兼ねています。
鹿皮をあてた後の絵です。これで完成。
口の部分が少しニュアンスが違っているのがわかると思います。
後は三角(正式名称を知りません)で、下部の土をとって
とったところにヒモを当てて切り離します。
土から切り離して板の上に置いて、ロクロ引きの工程は終了です。
失敗するかもしれないのと(現にこの後写真のカップは失敗しています笑)、
土がいっぱいあったので色々ラフに作ってみました。 、
ろくろ引きが終わりました。次は少し乾かした後に底を削ります。